2018年11月01日

手打ちうどん ろくでなし〔笛吹市石和温泉〕



首都圏にも吉田のうどんを標榜するお店はあることはあるのですが、やはりあの硬いうどんは一般的には受け入れられないのか、なかなか広がる気配がありません。一方、富士吉田から山を一つ越した甲府盆地には、徐々に吉田のうどんを提供されるお店が増えつつあるようです。こちらのお店も今年(2018年)8月のオープンという新顔です。

場所は石和温泉駅の正面の道を直進、国道20号に出る少し手前。駅から歩くと20分くらいかかるでしょうか、まあでもこのあたりは自動車が脚代わりな土地柄ですから、駅からの距離は問題ではなくて、むしろ大通りに近いほうがポイントかもしれません。長屋のような建物の手前側に「うどん」の幟があり、奥はお好み焼きのお店のよう、、あ、粉つながりだ。。

店内にはいると、セルフである旨説明があります。吉田のうどん店は注文票を自分で記入して厨房に出すという独特のシステムのお店が多いですが、ここは甲府・しかも観光客が通りすがりで入るかもしれないからか、あえてそういうシステムを採用しなかったのかもしれません。メニューは、かけうどん・つけうどん400円〜。オプションは、肉、卵、天ぷらがあり、メニューは基本的にこの組み合わせとなります。他にご飯ものとして「蹴とばし丼」というのがあり、なるほど馬肉丼ですね。今回は肉うどん580円をお願いしました。かけうどんに比べると+180円というのは、吉田のうどんとしてはやや高めの設定のように思います。木の札を受け取り、窓から外が見えるカウンター席で待ちます。

店内は、奥に麺打ち場があり、ということは手打ちですね。まだ新しいお店とあって、清掃が行き届いていて、女性客や家族づれでも入りやすそうな雰囲気です。カウンター席には天かす、山椒、ラー油が常備されている他、開店時のお祝いでしょうか、河口湖の地酒「甲斐の開運」の一升瓶が置かれていて、吉田のうどん店らしさを強調しているように見えました。

さて、番号を呼ばれて丼を受け取ります。わかめは受渡し口脇にあり、お好きなだけどうぞ、とのこと。ではいただきましょう。まずは麺を。手打ちとはいえ打ち乱れも少ないていねいに切られた麺は、ゴリゴリという無骨すぎる硬さはないものの、歯を立てるとミシーーッと強い抵抗感があります。ただ、きちんと火が通っているので粉っぽさはなく、小麦の風味がじわりと広がります。

これを支えるスープは、煮干し出汁の醤油ベースに味噌を少量合わせたもの。醤油や味噌は存在感はあるものの、どちらかといえば煮干し出汁が主役のように感じました。馬肉は醤油で茶色に染まっているけれど甘辛さは強くなく、馬肉の味が主役。おそらく一緒に煮た玉ねぎが混ざっているのもおもしろい。これは麺にもあうけれど「蹴とばし丼」も美味しいだろうなぁ。。途中で味変の天かす投入、なるほどあっさり目のスープにコクが出ます。さらに自家製辛味調味料(すりだね)投入、丸く感じていた味わいが立体的になり、ごま油の香りが鼻の奥をくすぐります。

家庭的な麺が多い吉田のうどんとしては、きちんと料理人が手をかけて作られた品の良さを感じました。営業時間はランチタイムだけと短いのが残念ですが、これも吉田のうどん店あるあるなので仕方がないところでしょうか。このレベルのお店が首都圏に出てきてくれると嬉しいんだけれどなぁ。お店の方の接客もはきはきと居心地よく、おいしくいただきました。ごちそうさまでした。



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posted by kennny at 00:00 | Comment(0) | その他・番外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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