甲府盆地の南東の山裾を横切るの農道近くにこちらのお店があります。駐車場からは、扇状地の上部に立つように、ぶどうや桃の棚越しに甲府の街並みとその向こうにそびえる南アルプスや奥秩父の山々を眺めることができます。
営業は昼のみ、月火曜日が定休と、のんびりマイペースで営業されています。お店というよりは平屋の民家か納屋を改造したような、看板なども最低限しか出ておらず、農道を走っていても知らなければ立ち寄ることもなさそうです。
入口の土間?で靴を脱ぎ店内へ。入口脇に厨房があり、広間にテーブルが数卓並んでいます。奥にひとつだだけ椅子とテーブルの席もあります。テーブルには注文用紙が備え付けられているあたりが吉田のうどんっぽい。。私が座ったテーブルの脇にある本棚には、さいとう・たかを先生の漫画単行本がずらり。ああ、このお店の雰囲気はこういうマンガをのんびり寝そべって読み通したい。。
メニューはかけうどん400円、冷やしうどんや天ぷらうどんが450円など、天ぷらうどんも気になりましたが、肉うどん500円をいただくことにしました。注文用紙を厨房のご主人に渡し、できると呼ばれて取りに行くというセルフシステムです。
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それほど待たずに「肉うどんの方〜」と呼ばれて取りに行きます。トッピングがたっぷりで、麺がすっかり隠れています。その下からうどんを引っ張り出してみれば、かなりの太麺。げ、吉田系でこれだけ太いととんでもない硬さか、と一瞬怯みましたが、口にしてみればそれほど硬くなく、むにゅっと。硬すぎず、いやそれでももっちりともせず、不思議な食感。汁は東京の立ち食いそばにあるような漆黒系ですが、醤油の味はしつつも意外と穏やかな味わいです。
トッピングは肉がたっぷり、ワカメと若干のネギ。しかし、この肉を食べると、天かすというにはもっとコロモ的な部分が混ざっている事に気が付きます。これが不思議な食感と味わいにコクを出していておもしろい。ジャンク的な味ですが、ここに机に常備されている自家製辛味調味料のすりだねを投入すると、ラー油的な辛さが一気に味わいを変えます。合間にセルフの漬物をぽりぽりかじって野菜分補給。
なんというか、脱力系うどん屋さんと呼びたい、そんな雰囲気のお店でした。妙に居心地がいいし、近くまで来たらついつい寄りたくなってしまうかも。ごちそうさまでした。
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