府中駅南口直結、ル・シーニュ3階「一進」煮干し肉汁うどん900円をずずずずっっっっ。
長いこと続いていた府中駅南口の再開発もこれでようやく一段落でしょうか、2017/7/14にル・シーニュがオープンし、飲食店の営業もスタートしました。こちらのお店もそのタイミングで開店。しばらくしてようやくお邪魔する機会がありましたが、3階の飲食店フロアの奥の方、ちょっとロケーションが悪そうです。お店の前には客引き、、もとい誘導ご案内のお兄さんがいらっしゃいます。それでも、中休みなしの通し営業なのはありがたい。
店内はカウンター8席、4人卓2つ。テーブルはいずれも木、店内は液晶テレビがありこの日はサッカー中継が流れていました。BGMは優先でしょうか、昭和歌謡よりはぐっとあたらしい昭和歌謡ポップスのメドレー、というか一番がおわるとすぐ次の曲が始まります。。
メニューはざるうどん・かけうどん600円〜。ベーシックなメニューよりも創作メニューが目立ちます。また、新メニューや季節限定メニューも多く、、、店員さんは推定店長さんも含めて若い人が中心、いろいろと意欲的のようです。藤井聡太棋士が対戦中に食べたという豚キムチうどんを早速メニューに取り入れ、しかもブレスケア付き、なるほど。。釜玉や肉汁などもありますが、創作系の出汁しゃぶうどんが気になりつつ肉汁より50円高いこのお店のオリジナルの煮干し肉汁うどん900円をお願いしました。
厨房の様子はよく見えませんが、製麺機もあるので自家製麺のようです。ただ、麺打ち場を確保するほどの広さはないので、玉を仕入れているのか、あるいは別の場所で玉を作り熟成させて運び込んでいるのか。。待ち時間が長いので、都度茹でのようです。メニューには素材のこだわりなども書いてあり、日高昆布、千葉産の煮干しや血合い抜きの鹿児島の花かつお、宗田や鯖、ムロアジ、本カツオなどの節を使っているとのこと、む、それではかけ系を頼むべきだったか。。
運ばれてきたうどんは、冷水で〆られて絞られての盛り付けです。量はそれほど多くない、というかお店の雰囲気を含めて女性を意識してるのでしょうか。麺の太さはほぼ一定、表面の荒れもなくしっかり輝いていて、ねじれもなく典型的な製麺機製。麺に歯を立てるとしっかりした弾力があり、強くはないものの程よくびよんという伸びるコシもあって小麦の風味も感じます。
一方つけ汁は独特、刻みタマネギが大量に入っていて、なるほど煮干しの甘い香りが鼻に入ります。ラーメンで言うと醤油味ではなく塩味というところでしょうか、それでも塩気はあまり感じず、品のいい甘さが感じます。玉ねぎはざくざくとした歯ざわりを残し、薄くスライスされた肉の旨味が加わってなかなかおもしろい汁です。ただ、麺がつるつるでねじれもあまりないので、汁との絡みは今ひとつ。これは製麺機製のうどんの課題の一つという気がします。こういう麺は少しとろみがついたり、いっそカレーのような具材との相性がいいんですよね。。
アルコール類や300円均一の酒肴もいろいろ揃えていて、ちょい飲みにも使えるお店ではありますが、商業ビルの3階のどん詰まり手前、ふらりと寄るお客さんが期待できないという場所の悪さが気の毒です。食べ終わったあと、塩気はそれほど感じなかったものの、口の周りに脂分が残ったのが少々意外でした。全体に、オッサンがクダ巻いて飲んで食べるお店というよりは、女性や若い人がスマートに程よく飲んだりうどんをすすったり、というのが似合いそうという気もしました。一階に丸亀製麺が入っていていろいろとたいへんと思いますが、だからこそメニューに見られるような創意工夫を期待しちゃいます。ごちそうさまでした。
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