2017年04月17日

茶房青蛾〔東中野〕



東中野駅から山手通りを南へ6、7分ほど、右側の建物「茶房青蛾」ブレンド500円をいただきます。

茶房青蛾、という店名にピンと来た方は、おそらく四捨五入で60歳以上の方ではないでしょうか。戦後1947年に開店、新宿がまだ文化の発信地だったころ、三越の裏手に少しストイックな雰囲気を漂わせていた喫茶店でしたが、1986年に惜しまれながらお店を閉じられました。残念ながら私はお邪魔する機会はありませんでしたが、お店のマークとも言える青い蛾のロゴと、「青蛾」と書かれたランタンの独特の書体はよく覚えています。

大江戸線の工事の際に山手通りが拡幅されて思いがけずご自宅が通り沿いとなってからギャラリーとして営業され、店内でコーヒーを提供されるというイベントなどもあったようですが、2017/4/7に喫茶店として「再開」されました。

ということで、喫茶店と言っても会話を楽しんだり軽食がメインといったお店ではなく、絵などに囲まれながらのんびりと過ごすためのスペース。店内はBGMはなく、以前のお店でも使っていたアンティーク柱時計の小さな音が響き渡るだけ。まだ開店祝いの花が多数飾られている店内は、竹久夢二などの絵や蕎麦猪口のコレクション(なかなか見ものです)が並ぶ他、訪れたときは第1回「回想の茶房青」展として往時の店内の写真や掲載された雑誌、関連する手紙などが展示されていました。

数種類あるコーヒーは、注文都度ネルドリップされ、以前使われていた器で提供されます。受け皿は木製、砂糖は蕎麦猪口のような容器で、なんとも味わいのあるもの。ビターながら焙煎味に頼ることなく、透明感を保った明るくクリアなコーヒーは、明るい店内でゆっくりいただくのにふさわしい。低めの机や椅子も以前のお店を彷彿とさせる作りです。

新宿時代はレトロさを感じる木造でストイックな雰囲気が漂っていましたが、「再開」したお店はモダンで空間を豊かに使った明るいスペースになりました。しかし雰囲気は変わっても、そこに宿っている魂は変わっていないように感じました。いや、以前のお店には実際に行っていないので、あくまで写真などから判断した限りですが。東中野で新たなお店の歴史を重ね、どんな味わいが出てくるのか楽しみです。ごちそうさまでした。



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posted by kennny at 15:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東中野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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