新宿通り新宿二丁目東交差点を新宿御苑方向に入る「Curry 草枕」なすトマトチキン950円をいただきます。
新宿三丁目駅近くにあったお店が移転したのが数年前、新しい店舗にはなかなかお邪魔する機会がなかったのですが、ようやくの訪問。階段を昇りビル2階のお店に入ると、けっこう広くて開放感がありますね。窓が多いこともありますが、カウンター席が窓向きなこと、他にテーブルが数卓とウェイティングのソファ、そしてオープンキッチンと全体にゆったりとられているせいかもしれません。装飾等もゴテゴテしてなくて、簡素なカフェのような雰囲気です。本棚には待ち時間に眺められる本などもいくつか。
メニューはチキン750円〜、久しぶりだったのでなすとトマトも一緒に載せてもらっちゃいましょう。10段階から指定できる辛さはオススメの3番で。
そう待つことなく若い女性店員さんがカレーを運んできてくれます。ではいただきましょう。サラサラタイプのカレーは基本インド系に近いものの、それをベースにしたオリジナルのカレーといってよいでしょう。玉ねぎをたっぷり炒めたものをベースにスパイスを配合し、一晩寝かせるという工程を踏むそうですが、それでもこれだけスパイスがたっているのは多くの部分を直前に合わせて加熱するのかしら。チキンはあまり特徴のない存在ですが旨みを加え、素揚げされたナスのコクとプチトマトの甘酸っぱい味がいきています。
スパイスのきかせ方は全方位というより垂直方向にベクトルが揃っているというイメージ。ある意味見通しのよいスパイス使い、と言えるかもしれません。これはこれでおもしろいと思うんですが、正直なところちょっと私の好みとは違う。もっと様々な方向を向いたスパイスが綾になって絡まり、立体的な味わいを出すほうが好きなんですけれど、これは好みの問題かもしれません。もう一点気になったのは、ベースになっているはずの玉ねぎの甘さや旨味がほとんど感じられなかったこと。以前のお店でいただいたカレーは、スパイスがしっかりききつつベースの旨味がしっかりしていて好きだったんですけど、たまたまかなぁ。まあ結果としてナスやプチトマトの存在がいっそう前面に感じられたわけですが。。
カレーという料理は、作り手の世界観があらわれると思ってます。混沌/カオス、純潔、攻撃的、保守的。こちらのカレーの世界観はまだまだ少しづつ変わっていく・進化しているように感じました。ということで、しばらく時間を置いてから再度お邪魔してみようかな、と思ってます。なんだかんだ言ってもこのカレーをこのお値段でいただけるのは嬉しくはあります。次は店主さんの好みだという6、7番の辛さで食べてみようかな。ごちそうさまでした。
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