2015年08月04日

ポポ〔中野新橋 喫茶店〕



神田川にかかる中野新橋も、先年リニューアルし綺麗になった。その中野新橋の北詰に、小さな喫茶店がある。扉を開けると店内はほぼ満員。品のよさそうなマダムに「テーブル席でもかまいませんよ」と言われるが、躊躇することなく4席しかないカウンター席へ。ランチタイムはハンバーグ、カレーなどもあるけれど、こういうお店ではナポリタンに限る。

厨房は奥側にあるようで、ご年輩のマスターが苦戦中。どんどん入るオーダに「今できねえよ!」なんて小声が聞こえてくるけれど、それが全く不快にならない。マダムは、私の隣に座っていた先客のOLさんに「もっとゆっくり食べなきゃダメよ」なんて話をしていたり。

サラダが先に出てくるかと思ったら、ナポリタンと同時に到着。サラダはドレッシングがフレンチとゴマから選べ、マダムが一回ししてからの提供。ナポリタンはこんもりと盛られているのがちょっとおもしろい。そして、ナスや玉ねぎ、こま肉などは別に炒められたのか、パスタの中ではなく外周に散らされている。なかなか例を見ないゴージャス感のあるナポリタンだ。もちろん喫茶店のナポだから、粉チーズとタバスコはデフォで。この時期の夕日のように真っ赤なスパゲッティは、トマトの酸味がしっかりきいた、そしてちょっとだけ甘さのある昔懐かしいタイプ。食べているうちに自分の唇の回りが赤くなっているだろうことがわかる。こんもりと盛られているからボリュームもけっこうたっぷり。麺はアルデンテじゃないけれど、ヘタることもなくジャストの茹で加減。

アイスコーヒは少し早めに出してもらう。おそらくドリップしたコーヒーを小分けにして冷たくしておくのだろう、グラスに注がれた濃茶色の液体は、甘酸っぱいナポリタンの余韻をすっぱり断ち切り、心地良い苦さで大人のランチの最後を演出する。

喫茶店と言っても学生街のボロっちいノスタルジックなそれではなく、おそらく改装されたのだろう、清潔感があり明るく綺麗。そのせいか女性客が目立つ気がする。不意に扉が開き、一歩踏み入れて店内を見回すお客さんに、マダムが今いっぱいなのゴメンナサイと顔で答える。常連のOLさんがその様子を見てそれじゃ失礼しようかしらと財布に手をのばすと、小声で料理が間に合わないからしかたがないのよとマダム。街中の喫茶店には、一瞬一瞬にいろいろなドラマがあって、もしかしたらそれに気がついていないだけかもしれない、と思ったりする瞬間。ごちそうさまでした。

ポポ

昼総合点★★★☆☆ 3.5



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posted by kennny at 13:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新中野・中野新橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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